「幸福最大化ゲーム」の功罪

あなたは人生や対人関係をどのように理解するだろう。感性で理解するのが一般的かもしれない。私はそれで上手くいかなかったクチなので、人生を理性で捉えることを提唱している。

すなわち、人生を理解する軸は「感性」「理性」の2つがある。これを整理すると下のようになる。

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図の上半分は人生を感性的に理解した状態を表す。逆に、下半分は感性では理解できていない状態だ。図の右半分は人生を理性で理解した状態、左半分は理性で理解できていない状態である。

私のようなオタクは人生を感性でも理性でも理解していない可能性がある。その意味で図の左下に位置する。一方、マイルドヤンキーと呼ばれる方々は対人関係の情緒を解する反面、それを体系的に説明することはあまり得意ではないかもしれない。つまり人生を感性で理解しているが、理性では理解していないのだ。これを図示すると図の左上になる。

(人間って不思議で、できることでも説明できなかったりするんです。具体的な状況が与えられたら正しく対応できるのにね。)

また、私が普段提唱している「人生は幸福最大化ゲーム」という捉え方は右下にある。理性で理解しようとする反面、情緒をゴミ箱に捨てている。

 

私が想定する成長スタイルは赤矢印の通りだ。

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一般に人生は感性で理解することになっている。すなわちオタクからマイルドヤンキーへの道だ。しかし、私のように理論から学ぶことが得意な人間は、この軌跡ではモチベーションが保てない可能性がある。原理原則が分からないまま「経験から学べ」と言われても困る。まず理論を学び、次に実践に応用するという手順を踏みたい。このあたりの詳細は下の記事を参照してほしい。

 

私が提唱するのは人生を理性で理解することだ。これは図の左下から右下に移行することを表す。暫定到達地点は「人生を理性で体系的に理解している状態」だ。そのベースにあるのが「人生は幸福最大化ゲームであることを理解し、その変数である認知や行動を制御しましょう」という思想だ。これによりモチベーションが保たれやすく、学習効果が上がりやすくなると考えている。

しかし、人生を理性で把握するのは邪道かもしれない。やはり人生や人間関係の本質は情緒だ。対人関係をスキルでハックするのは、必要な場面があるにせよ理想的な姿ではないだろう。そこは疑いようがない。その意味で、幸福最大化ゲームは通過地点なのである。ここで止まらずに図の上方に向かわねばならない。それが私の理想だ。やはり感性が本質的に重要だ。ただし、それを獲得するには一時的に理性をフル稼働させた方が良いというのが私の持論である。