生きていきたくなさと、人生の攻略本

生きていきたくない。死にたいわけではないが、生きたいわけでもない。「自殺する」「自殺しない」の二択から後者を選んでいるだけだ。

「自殺しない」という選択をするなら生きなければならない。消去法で選んだ選択肢、モチベーションの湧きようもない。人生は幸福最大化ゲームだ。自他の幸福を評価指標とし、長い目で見てその値を上げられるように己の行動を設計していく。人生は逆問題だ。

最近、放送大学で心理学を学んでいる。特に発達心理学がおすすめだ。人生の心理的側面を俯瞰できるので、未来の自分が何を思いそうか予測したり、どの年代の人がどういう感情を抱きやすいか当たりをつけたりすることができる。特に印象に残った概念がジェネラティビティだ。人は中年期に「次世代のためになることをしたい」という願望を抱きやすいらしい。それは子育てであったり、会社の後進の育成であったり、はたまた創作活動であったりするらしい。将来の自分もおそらく同様の願望を持つのだろう。となると何が必要だろうか。今から準備しておくと良いことには何があるだろうか。明確な結論は出ていないが、考え始めることはできる。企業では「哲学や思想は仕事の役に立たない」と思われがちだが、思想があることで考え始めることができる、という側面はあるように思う。収束を重んじるコミュニティとは折り合いが悪いのかもしれないが。